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2018年12月18日

第9回 打ち上げ成功!AUT Cube2の宇宙での状況は…

2018年10月29日、AUT Cube2を乗せたH2Aロケットが種子島宇宙センターから打ち上げられました。無事にロケットから切り離され、AUT Cube2は宇宙の周回軌道に入ることに成功。本来ならその後、自動的に電源が入り、アンテナを広げて地上との交信がスタートするはずでした。

しかし2018年12月現在、AUT Cube2との交信に至っていません。打ち上げ以降毎日2回、地上のアンテナを使ってAUT Cube2の電波を探していますが、電波が補足できていません。

宇宙空間にあるAUT Cube2の状態を確認できないため、推測ではありますが、何らかの問題でメイン電源が入らなかったことが考えられます。AUT Cube2はアンテナに加え、もう1つ本体から発信される電波がありましたが、そちらも見つけられないからです。

このような場合に備え、他大学が同時期に打ち上げた小型衛星の電波を使ってAUT Cube2を探すことも予定していましたが、残念ながら他大学の衛星もAUT Cube2の電波をとらえることができていません。そのため、本来予定していた4つのミッションも、進めることができていない状況です。

非常に苦しい状態ではありますが、引き続き1日2回の電波の観測を続け、AUT Cube2の電波を探していく予定です。

H2Aロケット打ち上げの様子
AUT Cube2のアンテナ展開時のイメージ

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