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2017年11月10日

第2回 ミッション1:「目で見る人工の星」

AUT cube2は、8個の高輝度LEDを搭載し、地上から肉眼で見ることのできる人工の星を目指します。

みなさんはどのように星を見ますか?望遠鏡を使って肉眼では見られない星の表面などを観察するのも楽しいですが、今回AUTが目指すのは肉眼で見える星。みんなで一緒に空を見上げ、まるで流れ星に歓声を上げるように、みんなで指さして感動を共有できる、そんな人工の星です。

宇宙から地球に向けて光を届けてくれるのは8個の高輝度LED。一般的な白熱電球の6倍ほどの明るさをもっています。1個だけでも、顔のそばでフラッシュを焚かれたような眩しさになるほどの光です。ここにさらに遠くに光を届けるための工夫を加えます。例えば豆電球一つを何もないところで光らせたのでは弱い光にしかなりませんが、懐中電灯のように光が向かう先を絞ることで、より遠くに光を届けることができます。この原理を利用して、AUT cube2に搭載するLEDも、裏側に反射板を取り付け、さらにその角度をとても小さくすることで光が向かう方向を狭くしてあります。この工夫により、600km上空からでも地上まで光を届けることができるようになります。

将来的な目標はGPSのように誰でも気軽に利用できる宇宙からの光通信ですが、まず今回の目標はLEDを5回点滅させること。

子どもも大人も一緒に夜空を見上げ、人工衛星からの光のメッセージを受け取ってほしい。宇宙を面白いと感じてほしい。そんな思いが「目で見る人工の星」には込められています。

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